# 新時代のDX人材は何を学べばいいのか？ ビジネスアーキテクトとビジネスアナリストのススメ

公開日: 2026-05-24 / 執筆者: 宮﨑　秀成 / カテゴリ: DX人材, 人材・組織

## デジタルスキル標準v2.0の橋渡し役とは、何を学べばなれるのか？

以前の記事「[デジタルスキル標準v2.0アップデート](https://studymeter.jp/insights/1cf5s-7vlc)」では、2026年4月に改訂されたデジタルスキル標準（DSS）ver.2.0を、3つの論点から紹介しました。その論点①では、ビジネスアーキテクト類型が見直され、**「ビジネスアーキテクト」「ビジネスアナリスト」「プロダクトマネージャー」**の3つのロールに再編されたことを取り上げました。

このうち、**複数の部署をまたいで、DXの方向性を決める段階を担うロール**が、**ビジネスアーキテクト**と**ビジネスアナリスト**です。本記事は論点①の続編として、この2つのロールがそれぞれ何をする役割で、どうすればなれるのか、学ぶべき知識体系まで踏み込んで解説します。

## 経営層を支えるか、現場を支えるか

**ビジネスアーキテクト**と**ビジネスアナリスト**は、どちらもDX推進部門が組織を横断して担う役割です。違いは、**DXのどの層を支えるか**にあります。

**ビジネスアーキテクト**は、**経営層のDXを支える役割**です。DSS ver.2.0は、その責務を「組織や事業を俯瞰する立場から、経営戦略を全体最適の事業構造に落とし込み、これを実現する変革のロードマップを立案する。経営者の投資判断・意思決定の支援を行う」と定義しています。たとえば「この新規事業に投資すべきか」「DX予算をどの領域に優先配分するか」といった経営の問いに対し、会社全体の事業構造を描いたうえで判断材料を示します。**リソース配分などの経営の意図を、実行できる施策へと翻訳する**のがビジネスアーキテクトです。

**ビジネスアナリストは、現場のDXを支える役割**です。DSSは、その責務を「プロダクトやプログラムにおける業務・組織・システムの分析を担い、要求を整理して実装担当者（エンジニア）に伝える。関係者のコミュニケーションハブとなり、利害調整を行う」と定義しています。たとえば現場から「**この業務をもっと楽にしてほしい**」という声が上がったとき、その「楽にしたい」が入力の手間を減らすことなのか、承認の往復をなくすことなのか、など、**本質的な経営課題に深掘り**して開発につなぎます。**現場の困りごとをそのまま解決するのではなく、組織横断の視点であるべき姿を描く**のがビジネスアナリストです。

経営層を支えるビジネスアーキテクトと、現場を支えるビジネスアナリスト。同じDX推進部門でも、見ている層が違います。そして、層が違えば、学ぶべき知識体系も違います。  

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## ビジネスアーキテクトが学ぶこと

ビジネスアーキテクトのもととなっている知識体系として、BIZBOKとTOGAFがあります。これらの体系をもとに、ビジネスアーキテクトに求められるスキルを書き出してみましょう。

BIZBOK（ビズボック）は、**企業のビジネス構造を地図として描くための知識体系**です。BIZBOKで扱うのは、4種類の基本の地図です。

-   **ケイパビリティ・マップ**：会社の能力を「商品を企画する力」「顧客を支える力」のように整理
-   **バリューストリーム**：価値を生み出す道のりを段階的に描く
-   **組織マップ**：業務のパイプラインなど組織のつながりを可視化する
-   **情報マップ**：社内の誰でもわかるように業務で扱う情報を整理する

この4つを土台に、**戦略マップや施策マップを重ねて会社の全体像を描きます**。M&Aや新製品の投入、投資判断といった場面ごとに、どの地図をどう使うかもBIZBOKで学べます。

TOGAF Business Architecture（トガフ）は、**ビジネスアーキテクチャの設計に特化したフレーム**ワークです。中核にあるのはADM（Architecture Development Method）という標準手順で、**TOGAFで扱うのはADMのうちビジネスを担う「Phase B」**です。

-   **現状の事業構造を定義する**：BIZBOKで描いた地図を土台に、業務のボトルネックや認識の齟齬など現在の会社の姿を明確にする
-   **目指す事業構造を設計する**：DX後に実現したい理想の状態を具体的に描く
-   **変革ロードマップを立案する**：業務プロセスなどの現状と目標の差を埋める施策の候補を洗い出す

BIZBOKで描いた構造を土台に、変革ロードマップを実行可能な形に落とし込むのがTOGAFの役割です。

## ビジネスアナリストが学ぶこと

現場が抱えるリアルな困りごとを引き出し、システムをどう構築・改修すべきか、実装担当者（エンジニア）へ正確に伝える『ビジネスとITの通訳・橋渡し役』**ビジネスアナリストの土台となる知識体系は、BABOKです。**

BABOK（バボック）は、要求を引き出し・分析し・形にするための知識体系です。BABOKで学ぶのは、6つの知識エリアです。

-   **計画とモニタリング**：ヒヤリングなど、分析の進め方そのものを計画する
-   **引き出しとコラボレーション**：実際にシステムを使う現場の担当者から責任者まで、あらゆる関係者から要求を引き出す
-   **要求のライフサイクル管理**：集めた「現場の声」を整理し、開発の優先順位を決める
-   **戦略アナリシス**：現状の課題と「目指すべきゴール」のギャップを明らかにする
-   **要求アナリシスとデザイン定義**：現場の声を、エンジニアが迷わず作れる「設計図」に落とし込む
-   **ソリューション評価**：完成したシステムが本当に「現場の課題を解決したか」を確かめる

インタビューやワークショップ、業務プロセスのモデリングといった具体的な技法も、この6つのエリアのなかに含まれます。**現場の声を、実装できる要求へと変えていく一連の流れ**が、BABOKに体系化されています。

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## どこから始めるか

まずは、自分がどちらの層に近いかを判断してください。経営戦略や全社の構造に関わる立場ならビジネスアーキテクト、現場の業務や個別の案件に関わる立場ならビジネスアナリストです。

**ビジネスアーキテクトを目指すなら、BIZBOKから始めてTOGAFに進みます。** TOGAF Business Architectureにいきなり踏み込むより、先にBIZBOKで4つの地図の描き方を身につける順序が効果的です。BIZBOKで会社の構造を深く描けるようになってから、TOGAFでその構造を変革ロードマップへと落とし込む流れで進めてください。まずはBusiness Architecture Guild公式のBIZBOKガイドを入手し、4つの地図を自社に当てはめながら読み進めるのが最短です。

**ビジネスアナリストを目指すなら、BABOKの6つの知識エリアを入口から順にたどってください。** 最初に「引き出しとコラボレーション」で要求の引き出し方を学び、「要求アナリシスとデザイン定義」で図・モデルへの落とし込みを習得してください。International Institute of Business Analysis（IIBA）公式のBABOKガイドが基本テキストです。

## おわりに

デジタルスキル標準ver.2.0が描いたのは、DXを個別の課題から組織全体の変革へと広げる地図でした。その地図のうえで、経営層を支えるビジネスアーキテクトと、現場を支えるビジネスアナリストは、組織横断でDXを推進する2つの役割です。

もちろん、**ロールの名前を知ることと、そのロールになる道筋を持つことは別の話**です。自分が支えるのは経営層か、現場か。それが決まれば、学ぶべき知識体系がBIZBOKとTOGAFか、BABOKかが分かります。まず**自分のポジションを決め、対応する知識体系から学び始めてください。**どちらの道を選んだとしても、そこで得る専門性はこれからの時代に欠かせない強力な武器になります。

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出典: スタディメーター株式会社 — https://studymeter.jp/insights/a3mdmut22

執筆者プロフィール: スタディメーターの学生インターン「First off Projects」メンバー。ニコニコ超会議2026にて展示するAI教育ゲームの企画から開発までを、GPT APIやClaude Codeを活用して一人で手がける。AIを正しく使いこなすためのリテラシー普及に取り組んでいます。
